おたふくかぜの診断

最近、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎、ムンプス)が局地的に流行っているようです。

おたふくかぜは学校保健安全法で第二種感染症に指定されており、『耳下腺、顎下腺又は舌下腺の腫脹が始まった後五日を経過し、かつ、全身状態が良好となるまで』の出席停止となりますので、迅速かつ正確に診断する必要があります。

 

周囲でおたふくかぜが流行っていて、予防接種歴がなく、両側の耳の下が腫れる典型的な所見があれば、まず間違いなくおたふくかぜと診断できます。

ですが、片側だけが腫れることもよくあって、こういうときは化膿性耳下腺炎や、反復性耳下腺炎など、おたふくかぜ以外の可能性もあります。

確定診断ため血液検査が一般的に行われるのですが、検査結果が出るのに数日かかりますすし、さらに2~4週間後にもう一度血液検査を行って診断がつくことがあったりと、とにかく診断がつくのに時間がかかってしまうため、血液検査は見送られる傾向にあります。

このようにおたふくかぜの診断はなかなかに難しく、いつも苦慮しています。

 

そんなことを思いながらネットをみていると、興味深いものをみつけました。

LAMP法用プライマーセット Mumps Virus

『サンプルと試薬を混合し、一定温度 (63°C) で40分間インキュベーションするだけで、ムンプスウイルスを検出することができます。』とあり、これなら当日中に診断をつけることができます。

判定用の専用の機械もいるでしょうし、そもそも試験研究用の試薬なので実際の診察には使えないのですが、こういった技術を応用して、インフルエンザ迅速検査キットのように簡便で、10分程度で診断がつく、おたふくかぜ迅速診断キットができないものでしょうか・・・心待ちにしています。

 

皆さまに愛される、親しみやすいクリニックを目指して頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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