咽喉頭異常感症

咽喉頭異常感症とは

「咽喉頭(のど)の異常感の訴えがあるにもかかわらず、通常の耳鼻咽喉科的な診療で訴えに見合うだけの異常所見を咽喉頭やその周囲に認めないもの」と定義されます。

咽喉頭異常感症の原因

  • 咽喉頭やその周囲に原因がある場合・・・80%
    • 従来、大多数が慢性咽喉頭炎慢性扁桃炎慢性副鼻腔炎といわれていました。
    • 最近では胃食道逆流が50~60%、喉頭アレルギーが15~20%を占めるとされています。
    • 2.5~4%は喉頭癌、下咽頭癌、甲状腺癌などの悪性腫瘍が含まれており、これらを見逃さないことが重要です。
  • 全身疾患が原因の場合・・・15%
    • 鉄欠乏性貧血や、自律神経失調、内分泌異常などが含まれます。
  • 精神的な要因・・・5%
    • 不安神経症、心身症、統合失調症などが含まれます。

咽喉頭異常感症の診断

  • まずは喉頭ファイバーで咽喉頭およびその周囲に異常がないかを確認します。
  • 必要に応じて他院を紹介し、上部消化管ファイバー(胃カメラ)、CT、頸部エコーなどを行います。
  • これらでも異常が見つからない場合は、精神科や神経科への紹介も考慮します。

咽喉頭異常感症の治療

原因が特定できればその疾患の治療を行いますが、原因が多岐にわたるため特定できないことも珍しくなく、確実に異常感が消失する治療法は確立されていないのが現状です。

実際には、原因が疑われる疾患に対する治療を行ってみて、咽喉頭異常感の改善があるか判定・評価し、試行錯誤しながら症状が改善する治療を探っていきます

  1. 慢性咽喉頭炎・・・口腔乾燥症が疑われる場合はその治療
  2. 慢性副鼻腔炎・・・マクロライド療法など
  3. 胃食道逆流症・・・PPI(胃薬)など
  4. 喉頭アレルギー・・抗ヒスタミン薬など
  5. 原因がはっきりしない場合・・・消炎酵素薬、抗不安薬、漢方薬(柴朴湯、半夏厚朴湯)など

皆さまに愛される、親しみやすいクリニックを目指して頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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