急性副鼻腔炎

副鼻腔炎とは

  • 鼻の周囲にある「副鼻腔」とよばれる空間に炎症が起きた状態のことです。
  • 副鼻腔炎には、「急性副鼻腔炎」と「慢性副鼻腔炎」があります。
  • 「急性副鼻腔炎」とは、いわゆる鼻かぜ(急性鼻炎)から副鼻腔へ炎症が広がって、副鼻腔に強い炎症がある状態のことです。

*参考 慢性副鼻腔炎(蓄膿症)・・・副鼻腔に慢性炎症(炎症がくすぶっている状態)があり、膿がたまったり、粘膜が腫れてポリープができた状態

急性副鼻腔炎の症状

  • 鼻閉・・・鼻が詰まります。
  • 鼻汁・・・はじめは透明~半透明の鼻みずがでて、次第に黄色~緑色に変化します。
  • 痛み・・・頬、目の奥、おでこの鋭い痛みや、頭の重い感じが出現します。
  • 嗅覚障害・・・においが弱くなったり、なくなったりします。

急性副鼻腔炎の診断

  1. 鼻腔ファイバースコープ・・・鼻腔粘膜の炎症や、副鼻腔から膿が流れているのを確認します。比較的簡便に行えますし、体にも負担が少ない検査です。
  2. 鼻汁の細菌培養・・・原因となる菌を調べ、抗生剤を選ぶ参考にします。
  3. 副鼻腔レントゲン・・・診断能力に限界があり、特に小児では副鼻腔が小さいため診断的意義は乏しいと考えています。
  4. 副鼻腔CT・・・設備が高価であるため当院では残念ながら施行できません。副鼻腔炎の状態がよく分かるので、必要時には他院を紹介させていただきます。

急性副鼻腔炎の治療

  1. 鼻、副鼻腔の清掃・・・鼻の粘膜の腫れを抑えるスプレーをした後、念入りに鼻汁を吸い取ります。 
  2. 鼻ネブライザー・・・抗生剤とステロイド(強力な抗炎症作用)の薬液を吸入します。鼻、副鼻腔の清掃後に行うことで、薬液が奥までしっかり届きます。
  3. 抗生剤を内服します。
  4. 痛みがある場合には、消炎鎮痛剤(痛み止め)を使用します。
  5. 鼻の炎症によるくしゃみや、透明な鼻水が出ているときには、抗ヒスタミン剤(アレルギー性鼻炎の薬) が有効です。
  6. 上顎洞炎に対する上顎洞穿刺・洗浄・・・抗生剤の進化に伴いあまり行われなくなりました。

急性副鼻腔炎から慢性副鼻腔炎に移行することがありますので、きちんと治療することが大切です。 

皆さまに愛される、親しみやすいクリニックを目指して頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

〒700-0086

岡山県岡山市北区津島西坂2-1-7

駐車場16台分あり

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診察時間

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